2015年5月14日木曜日

死を悲しむという心理を知る

親や友人、知人が亡くなったとき、涙を流し、悲しみに暮れるのは当然のことと思われています。しかし、実は、その感情の裏には、自分は変わらず元気だという安穏とした思いがあります。(略)
 本来、人の死に泣くことなど、ほめられたことではありません。逆に、無知で恐ろしいことです。命が有限だと悟っている人は、他者の死を悲しみません。なぜなら、自分の命もいつ尽きるか分からないと知っているからです。「自分だけは特別」という思い上がった感情がまったくないので、意味のない涙は流さないのです。

アルボムッレ・スマナサーラ/こころを清らかにする言葉/イーストプレス

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