2015年5月14日木曜日

ますます過激度が増すひろさちや氏

2008年9月の「無関心」のすすめ(青春出版社)で久しぶりにひろさんを読んで、唸らされた。
ひろさんの進化が目覚ましく、一言で言えば、超過激派化してきた。
とにかく世間と距離を置いて無関心で、という話を極論に近い形で歯に衣着せず連発する。
ひろさんも「狂いのすすめ」で一般的読者層が自分の思想についてきてしまったことに、その世間常識的な話を書いているのでは自分の役目ではない、と悟っての先鋭化のように思える。極論のような形で世間常識の反対を説いてきた人であり、仏法の教えの究極はその反世間にあることは間違いないのであるから、そこを更に強調した良い意味での反発心のようなものが、乱暴なまでに言い切る過激さが増した文体からも読み取れる。

この本に対して自分のような共感度が高い人間が果して社会人をやっている人間でどこまでいるか疑問であるが、実際苦境に立つ社会的脱落者やこれからうんざりする風景の立ちはだかる社会に向かわなければならい大学生あたりからは大きな共感を得そうである。
一番嬉しいのは、家族への関心は強ければ強い方がよいというこれだけはタイトルの反対を説いている姿勢。
自分の現在まで根底に貫いてきているレジスタンス姿勢がぴったりとくるところは、あらためて我が生き方を肯定できるという意味で嬉しいものである。

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