2015年5月14日木曜日

日めくり法話13 苦悩が信心を育てる

「私は仏教をはじめてかれこれ二十年になりますが、最初のうちは、正直言って、たとえばこういうところを読んでも「そうかな」と思うだけで、心底から、阿弥陀如来とか、観音様とか、大日如来にたいする絶対的帰依心というものはなかなか芽生えてきませんでした。ところがその後
私には自分の力の非力さというというものに思い至ることが次々とおきました。そして、いろんな苦悩、苦しみ、思いのままにならないことに対する焦りにぶつかればぶつかるほど、今はわりと素直に、朝、仏壇に向かって「南無阿弥陀仏、南無観世音大菩薩」と唱えられるようになってきました。ありがたいことだと思っています。」


絶望と歓喜(下巻)歎異抄入門/遠藤誠/現代書館

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