2005年4月30日土曜日

隻手音声

隻手音声
(せきしゅおんじょう)。
片手から出る音を聞け、ということ。
声なき声を聞け、という意味。理屈や現象に捕われる人間には至難の業。言葉の裏の意味を読み取ること。
人に説明の努力をさせる前にわかろうとする努力をしましょう。
白隠禅師の公案(2005/04/30)

一切衆生悉有仏性

一切衆生、ことごとく如来の智慧徳相を具有する
(一切衆生悉有仏性)

全てのこの世に存在するものは仏性を具有する。
子育てをしていて、本当に子供の可能性に日々驚嘆の連続であります。子の目覚ましい成長を見ていて、保護者(飽くまで社会通念上の)としての親の教育したもののは欠片程度、生来「仏性」を持っていなければなし得ない、そんな驚異的な、自分の力など微々たるものであり、生まれついての力を持っているのが人間なのだと、思う他、納得できる回答はありません。正にこのことの自覚なくして子育てはできません。そう考えれば私の子育て期に仏道に痛く共感することになったのは、因縁生起に他なりません。
涅槃経(2005/01/08、2005/4/30)