2015年5月14日木曜日

【仏説無量寿経四誓偈】

法然の定めた浄土三部経の一つ、無量寿経(別名大経:三部経で一番長い)の偈の部分は「四誓偈」または「重誓偈」とも呼ばれ、主に浄土教の浄土宗・浄土真宗・時宗において読経されているものです。
法蔵菩薩が阿弥陀仏になる前まとめた四十八項目の誓願を四十八願といい、それを成就したことで阿弥陀仏になったといわれます。これが仏になる本であったので「本願」というわけです。
その本願を要約して四つにまとめたものとして知られ、読経されるのが四誓偈であります。

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【仏説無量寿経四誓偈】

我建超世願 必至無上道 斯願不満足 誓不成正覚
我於無量劫 不為大施主 普済諸貧苦 誓不成正覚
我至成仏道 名声超十方 究竟靡所聞 誓不成正覚
離欲深正念 浄慧修梵行 志求無上道 為所天人師
神力演大光 普照無際土 消除三垢冥 広済衆厄難
開披智慧眼 滅此昏盲闇 閉塞諸悪道 通達善趣門 
功祚成満足 威曜朗十方 日月しゅう重暉 天光隠不現
為衆開法蔵 広施功徳宝 常於大衆中 説法師子吼
供養一切仏 具足衆徳本 願慧悉成満 得為三界雄
如仏無碍智 通達靡不照 願我功慧力 等此最勝尊 
斯願若尅果 大千応感動 虚空諸天人 当雨珍妙華

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浄土宗CDを利用して暗誦に臨みましたが、浄土宗における読経の大きな特徴が一つあって、木魚を「裏打ち」(!)で挿入するのです。
ですから、日蓮宗や曹洞宗のように「縦ノリ」でスピードアップすることができず、まさにロックに対するレゲエのように、スピードが非常に遅くなります。
それがまた記憶するには大きな障壁であり、耳からの覚えが非常に悪くなるということを学びました。
長さは般若心経以下でありましたが、耳にあまり頼れないというのは苦労しました。

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