2015年5月14日木曜日

スリランカからの代弁者

以下、スリランカからやってきて日本に長いアルボムッレ・スマナサーラ師の言葉は、私が常日頃最も強く感じることをすべて代弁くださっています。
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仏教を学んでいくとその教えの新鮮さ、科学性、合理性にはただ驚ばかりです。(略)ところが、現在の日本ではこの偉大なる智慧を全く利用しようともしていないのです。(略)一度でも仏教の智慧に接したならば、その日から生き方が変わるに違いありません。でも、仏教を学ぼう、知ってみようという人は非常に少ないと言わなければならない。それはハッキリ言ってしまえば、仏教に対する知識、認識が極めて低いからに他ありません。(略)一年を通してその生活習慣の中で、仏教的行事は何の抵抗もなく受け入れているというのに、日本では仏教にそして宗教というものに対してある種の偏見が大手を振って歩いているという現実もあるのです。それは、宗教に頼るものは心の弱い人間であり、自力で生きることのできない人間であるという誤ったレッテルを貼ってしまうからです。この世に、誰の力も借りずにひとりで生きていけるような人間などどこにもいるはずがありません。人間はもちろんのこと、動物も植物もみな生きとし生けるものはなんらかのかたちで他に寄りかかってこそ生きることが可能となっているのです。

��恐れることは何もない 嘘のない自分で生きていくために/アルボムッレ・スマナサーラ/泉書房)

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