「法をかざしての「俺はちゃんと法のとおり生きている、仏さまのモノサシ通り生きている」という自信は、裏を返すと、やらない人や出来ない人を切る刃になってしまいます。人を非難する材料になってしまうのです。こうしたところに気をつけたいと思います。」
「俺が苦労して手に入れた、俺の道心で悟った、絶対に間違いのないものを捕まえたという思いが、いつの間にかおごりのこころを育て、悟らない人や修行をしない人を非難する刃になりかねません。法の灯火をかざし、法のモノサシに従って生きることは大切ですが、その灯は私の内を照らし、私の足許を照らすものでなくてはならないと言うことです。他の非を暴き出し、他の非を責め立てるために法をふりまわしてはなりません。」
仏のいのちを生死する/青山俊董/春秋社
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