2015年5月14日木曜日

【十三仏真言】

十三仏信仰というのは、年回廻向(初七日、七回忌・・・三十三回忌)という日本特有の仏教本来の教えとは言い難い(中国を経由しているときにその土着信仰がひっついてきたものともいえますが)ものであります。
しかし、仏の言葉で仏を唱える「真言」というものに興味がわきます。
専ら、真言宗の僧侶の唱えるものとのことですが、それぞれを翻訳することなく、ただ音を耳にして味わっていたこれらの言葉、初めは滑稽(失礼)ともいえる響きでしたが・・・。

-----------------------------------------------

【十三仏真言】

��一 不動明王)
のうまくさんまんだ、ばざらだん、せんだん、まかろしゃだ、
そわたやうんたらた、かんまん。

��二 釈迦如来)
のうまくさんまんだ、ぼだなん、ばく。
��三 文殊菩薩)
おん、あらはしゃのう。
��四 普賢菩薩)
おん、さんまや、さとばん。
��五 地蔵菩薩)
おん、かかか、びさんまえい、そわか。
��六 弥勒菩薩)
おん、まいたれいや、そわか。
��七 薬師如来)
おん、ころころ、せんだり、まとうぎ、そわか。
��八 観世音菩薩)
おん、あろりきゃ、そわか。
��九 勢至菩薩)
おん、さんざんさく、そわか。
��十 阿弥陀如来)
おん、あみりた、ていせい、からうん。
��十一 阿しゅく如来)
おん、あきしゅびや、うん。
��十二 大日如来)
おん、あびらうんけん、ばざら、だどばん。
��十三 虚空蔵菩薩)
のうぼう、あきゃしゃ、ぎゃらばや、おんありきゃ
まりぼり、そわか。

-------------------------------------------------

真言宗も大きく分けて総本山高野山の高野山真言宗等の「古義真言宗」と、成田山新勝寺や川崎大師といった大所の智山派、長谷寺の豊山派といった「新義真言宗」に別れ、例に漏れずそれによって、唱える経文の文字面が変わってきます。
上記は「高野山真言宗」の読経のパターンです。
こればかりは意味を追うことができないものですので、耳からの丸暗記です。しかし、中々暗号のような真言というのも、何か興味をかき立てる要素を潜在させているようで、意外にもあっという間に覚えることができました。

遜文侍の仏道世界
経文を知る

0 件のコメント:

コメントを投稿