浄土真宗教団の祖といえる蓮如上人が、「御文(御文章)」において、親鸞聖人の思想を語っています。
宗教家として行き着くところまで行ったといえる親鸞の思想も、蓮如なくしては現代にその意を伝えることは出来なかったかも知れないのです。言い出しっぺがいて、それを遍く弘める人間がいて今があるのです。
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【御文章:聖人一流の章】
聖人一流の御勧化のおもむきは、
信心をもって本とせられそうろう。
そのゆえは、もろもろの雑行をなげすてて、
一心に弥陀に帰命すれば、
不可思議の願力として、
仏のかたより往生は治定せしめたもう。
そのくらいを、一念発起入正定之聚とも釋し、
そのうえの称名念仏は
如来わが往生をさだめたまいし
御恩報盡の念仏とこころうべきなり。
あなかしこ、あなかしこ。
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浄土真宗中興の祖である蓮如上人の御文章(御文)であります。
私は御文章と呼んでいるお西さんこと浄土真宗本願寺派(御文というのはお東さんこと真宗大谷派)に準じて覚えました。
浄土真宗の読経は明らかに他宗派とは異なり、親鸞上人の正信偈などを聞けば明白ですが、音程が大切で、非常に音楽的なのがその特徴です。
「遜文侍の仏道世界」
「経文を知る」
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