2015年5月14日木曜日

みんなちがってみんないい

点数がとれれば「りこう」、とれなきゃ「ばか」、こんな時代がいつまで続くのでしょう。このへんで大人がよほどしっかり考えないと、これから生れてくる子どもたちがかわいそうです。点数で人ははかれません。「利口」と言われた子が無責任で不親切で、「馬鹿」と言われた子が責任感強く親切であったらどうするのでしょう。それでも点数を多く取ったこの方が「いい人間」なのでしょうか。(略)
子どもたちは、文句なしに全部いい子なのです。何億、何千億という祖先の中をくぐりぬけて、選ばれて生れたのが子どもたちなのです。(略)
みんなちがってみんないいどころか、今の教育は「みんな同じで みんなだめ」・・・それで青少年の非行が増えた、事故が増えた、なんて言ってみても、もう間に合わないのです。


金子みすゞの詩と仏教/酒井大岳/JULA出版局

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