2004年12月29日水曜日

八正道

八正道(はっしょうどう)

釈尊が説いた「苦」を滅する八つの正しい道。正見・正思・正語・正行・正命・正精進・正念・正定の8方法。
「正」とは「真理に合った」・「調和のとれた」考えや見方、行動をさす。
小我「自分本意」にとらわれて、自分自身を過大評価し、不平・不足・不満などの苦の種をつくらない大きな立場で物事を判断できる人間となる事を示す道をいう。
ものの見方には現象に現れた「差別の見方」や「平等だけの見方」のどちらに偏っても正しい見方とはいえない。物の本質として現象に千差万別の差別の実相を現すには、それなりの原因や条件があり理由があり無視する事はできない。このように「差別」「平等」に偏らない両者を総合したとらえ方が本当の「正しい」見方やとらえ方となる。

仏教でいう「中道」がまさにこれであります。これはちょうど真ん中という意味ではなく、その時々の真理の条件・立場に合った最善の方法の見方や考え方ということでしょう。(2004/12/29)

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