2005年2月1日火曜日

忍辱波羅蜜(孱提波羅蜜)

忍辱波羅蜜(孱提波羅蜜)(2005/02/01)

瞋恚(怒り)の心を対冶して、迫害困苦や侮辱等を忍受すること。何かにつけて腹を立てたり、人を恨んだり、また、その怒りや恨みを相手にぶっつけたりすることはおぞましい。忍辱というのは寛容ということ。それは、人に対してだけでなく、この忍辱の修行を積むことによって、天地のあらゆる事象に対して、腹を立てたり、恨んだりすることがなくなることをいう。
自分に侮辱や損害を与え人を裏切るような相手というのがいるものです。親戚に、会社に、近所に、必ず現れます。
そんな非道な人間に対しても、単に怒りや恨みの心を抱かずに、慈悲心から、そういう不幸から救ってあげようとする気持ちが起きるようになる、こういう境地が忍辱行の極致なのでしょう。
無理なことをしてくる相手に対して、仏の教えを知らない理解できない可哀想な人だ、と考えるぐらいの境地までは何とか進みたいものです。この忍辱という精神的習慣が人々の心に浸透できたら、それだけで世の中も平和になることでしょう。

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