2015年6月26日金曜日

鎌倉寺巡礼 第二段(材木座編)


鎌倉駅に着いてすぐ東口から路線バス(40番)に飛び乗って材木座方面へ。

浄土宗関東の大本山光明寺。
先週の北鎌倉とは全く様相が違って、観光客がほぼ皆無。地元の若いお母さんがよちよちの男の子を連れて散歩しているのが、別々に二組いて、とても微笑ましい。きっと心の優しい子に育つだろうな…。

観光としての拝観料もパンフレットもないのに、本当に荘厳。大殿にも関らずゆったりと歩ける。

百を超える訪問寺院の中で三本指に入る感激。まさか初めからこんな感覚になるとは。とにかく、心が洗われ、いつまでも滞在したい気持ちに。

高台に登りながら、この有り難さに思わぬことに涙が溢れてきた。この瞬間に、鎌倉巡礼の目的はすべて果たされたことを確信した。

そのあとの寺院も一つ残らず観光客はほとんどおらず、道しるべがない寺も多いことから迷いながらの巡礼になった。北鎌倉とは対照的な旅になった。

続いては、早速迷いながら、今回も唯一の真言宗寺院(大覚寺派)補陀洛寺。ガイドにも掲載されるが、道案内もなく、極めてこぢんまりしたたたずまい。

九品寺はバス停がわかっても寺がわからずパス。

時宗の向福寺は入口さえわからないような小ささ。

少し戻って日蓮宗実相寺。奥まっているだけに、落ち着いた雰囲気。

ふたたび時宗の来迎寺。時宗の寺は飾らず小さい。一般寺院と浄土真宗寺院の間の印象。

日蓮宗長勝寺は、遠くからも威厳あるたたずまい。日蓮聖人像のインパクトが大きい。

続く日蓮宗安国論寺は名前通り存在感はありつつも、とても落ち着いた雰囲気が素晴らしく、日蓮宗では一番の好印象を持つ。サザンカの時期、混むらしい。

並ぶ日蓮宗妙法寺は苔寺(階段)で有名なだけに、写真撮影目的はおことわり、となかなか強気。300円。
雨が降る中、やはり人はほとんどおらず、その空間に浸ることができた。
ここの階段ですれ違った一人旅の女性が最後まで何度も顔を合わせることに。

ツツジの名所らしい北条政子と縁の深い安養院へ。浄土宗。

そのすぐ前に不思議な字体が寺中にある怪しい佇まいの日蓮宗上行寺。厄除け、鬼子母神の身代わり祈願専門という感じ。

またすぐ近くには時宗別願寺があるが、ほとんど寺か民家かわからないくらい。

ここでまた大きく道を行き過ぎて、予定外の時宗教恩寺に。時宗寺院では一番寺らしい雰囲気で、大木にリスが走り回っていて、思わず撮影。

戻って、八雲神社を通り過ぎて、ぼたもち寺として知られる常栄寺へ。これもいかにも日蓮宗らしい雰囲気。

そして妙本寺は門前から構えがしっかりしていて、見応えのある日蓮宗寺院。駅に近いと思えない程自然の中を感じられる。ここにも立派な日蓮聖人像が。やはり個人崇拝を感じさせずにはいられない日蓮宗である。

そして駅に一番近い東身延と書かれた日蓮宗本覚寺は、本堂改修が続いていてまだ拝観できず外から。

最後に、安産祈願で女性参拝者ばかりの大巧寺は、裏から入ると小ささを感じていたが、面へ抜けると、若宮大路の鎌倉駅前に出て、急に現実に戻された。

結局2時まで昼食の機会を得られず、駅前でちょっと高価なカフェでのランチに。三度目の正直で鳩サブレーを入手して帰途につく。

日蓮宗、続いて時宗、浄土宗の寺院で構成される材木座大町地域。第二段は合計十六もの寺院巡りが実現した。

ここまできて、自分の心に響く寺院が京都での知恩院、浦安で大蓮寺、鎌倉でも光明寺と、確実に浄土宗との縁を感じることに気づかされた。法然上人とのご縁である。

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